[Intro] [Staccato strings pass the four-note motif between uneven triplet guitar accents.] 誰が開けた 誰が売った 誰が愛した 敵は誰だ [Verse 1] 朝の評定前 廊下に声が流れた 「敵将と密会した」扇の陰で囁かれた 「朱の城を捨てた」「兵を無駄に逃がした」 事実の細い骨へ 噂が肉をまとった 叔父は戸を閉めて 焦げた旗を広げた 「家を守るために 死者の文を燃やせ」と言った 君の筆跡ひとつで 我らは反徒になる 真実を葬るだけで 家名はまだ残る [Pre-Chorus] 灰を払えば 紋は見える 口を閉ざせば 門は守れる けれど焼けた布の 黒い匂いは 袖の奥まで 消えてくれない [Chorus] 灰の家紋 誰が名を汚そうと 灰の家紋 嘘へ膝はつかぬもの 門を守るため 人を門外へ捨てるなら 残る家などない ただ灰が舞うだけだ 灰の家紋 誇りは印ではない 人を守れぬ名なら この手で終わらせたい [Verse 2] 町では瓦版が 私を蛇と描いた 君から受けた簪を 裏切りの証と書いた 救われた城の民は 声を上げれば捕らわれ 矢を放った兵たちは 命令の陰へ隠された 幼い従弟だけが 焦げた旗を拾い上げ 「桜はどこですか」と 黒い穴を指でなぞる 私は答えられず 灰を掌へ受けた 家紋とは布でなく 何を守るかだと知った [Choir] 灰の家紋 都は名を汚そうと 灰の家紋 嘘へ膝はつかぬもの 門を守るため 人を門外へ捨てるなら 残る家などない ただ灰が舞うだけだ 灰の家紋 誇りは印ではない 人を守れぬ名なら この手で終わらせたい [Breakdown] [Stop-start guitars erase one note from the blossom motif in each bar.] 旗を守れ 名を守れ 血を守れ 家を守れ では誰が 人を守る [Bridge] 黙れば冠は残る 従えば領地は残る 君を敵と認めれば 私の地位だけ残る けれど鏡に映るのは 赤い鎧の牢 生き延びることと 人であることの境 [Final Chorus] 灰の家紋 誰が名を汚そうと 灰の家紋 嘘へ膝はつかぬもの 門を守るため 人を門外へ捨てるなら 残る家などない ただ灰が舞うだけだ 灰の家紋 誇りは印ではない 人を守る選びこそ 祖先へ返す答え 都が桜を消しても 根まで奪えはしない 私は真実の文を 明日の評定で開く [Outro] [Court voices continue the accusation rhythm while lead guitar holds the missing motif note.] 紋は焼けた 布は消えた 名は傷ついた 問いは残った